脱Backburner宣言をして1週間、Deadline試用ライセンスをなめ回しております。

そんな中ちょっとした壁になったのがPulseのインストールです。
DeadlineはWindows共有ディレクトリ(レポジトリ)を中心に各スレーブが自律して動くシステムで、BackburnerでいうManagerのような集中管理ソフト無しに運用出来るのが売りですが、多数のスレーブがあったりレポジトリの性能がよろしくない場合はPulseを導入して交通整理をします。またWebモニタ用のサーバとしても機能します。

PulseのインストールはWindows ServerかLinuxが推奨されています、普通のWindowsでは接続制限があるからなのですが、前回お金で解決するとはいったもののWindows Serverは高いので、Linuxにインストールすることにしました。その導入手順メモです。

ちなみに代理店さんに質問して答えがもらえたかは分からないです。「Windows Server置けば?」で終わるのがオチだと思ったので…。あと製品版に今のところ日本語マニュアルはつかないらしいです。

OSはCentOS 6.2
DeadlineClientのインストールや起動に必要なmono環境の構築が肝です。Ubuntu11.10は最新版monoがインストールされるので不足しているパッケージを入れればいけるかと思いましたが「FranticX ナントカ…」なエラーで起動できず。CentOS6.2(64bit)でPulseの起動まで確認できましたのでその方法です。

CentOSのインストール自体は簡単なので略!

レポジトリのマウント
DeadlineClientのインストールに際してあらかじめレポジトリをマウントしておく必要があります。まず適当なマウントポイントを作成します。

# mkdir -p /mnt/DLRepository

マウントのテストします、[]で囲まれたところはカッコごと置き換えてください。

# mount -t cifs //[UNC_PATH_TO]/DLRepository -o username=[USERNAME],password=[PASSWD] /mnt/DLRepository

ゲストアクセスなら

# mount -t cifs -o guest //[UNC_PATH_TO]/DLRepository /mnt/DLRepository

うまくいったら、起動時に自動でマウントするよう、「/etc/fstab」に以下を追記します。スペース区切りです。

//192.168.1.156/DLRepository /mnt/DLRepository cifs username=USERNAME,password=PASSWD 0 0

認証が必要ない場合は

//192.168.1.156/DLRepository /mnt/DLRepository cifs 0 0

monoのインストール
メーカーサイトにも書かれている通り、Mono 2.6.7をインストールします。配布先より互換のあるRHEL5用パッケージダウンロード、必要なものは以下。

  • mono-addon-libgdiplus0-2.6.7-6.1.x86_64.rpm
  • mono-addon-core-2.6.7-6.1.x86_64.rpm
  • mono-addon-data-2.6.7-6.1.x86_64.rpm
  • mono-addon-data-sqlite-2.6.7-6.1.x86_64.rpm
  • mono-addon-web-2.6.7-6.1.x86_64.rpm
  • mono-addon-winforms-2.6.7-6.1.x86_64.rpm

これらをファイルブラウザより全部選択し、右クリック「Open with Package Installer」です。相互に依存したパッケージがあるのでひとつずつインストールしていくとどこかで進めなくなります。

monoを有効にする

$ source /opt/novell/mono/bin/mono-addon-environment.sh

とするとmonoが有効になります。プロンプトに「[mono-addon]」が付加されます。

# cp /opt/novell/mono/bin/mono-addon-environment.sh /etc/profile.d

としておくとPC起動時に有効になります。

DeadlineClientのインスール
レポジトリのマウントが出来ている、monoが有効になっていることを確認して、

# ./DeadlineClient_x86_64

でインストーラが起ち上がります、Windowsと同じですが、スレーブはLauncher起動時にスタートしない設定でレポジトリは先ほどマウントしたポイント「/mnt/DLRepository」を入力します。

$ DeadlineLaucher &

で起動したらPulseを起動してDeadline Moniterより「Auto Configure Pulse」で終わり。

おつかれさまです。

Deadline Pulse on CentOS 6.2” への2件のフィードバック

  1. チラオカ

    2012-05-01 — 16:21

    ウチも最初、deadlineのライセンスを管理しているマシン(ライセンスサーバー)にRepositoryを置いたのですが、驚くほど遅くて・・・ winxp32bit。 でファイルサーバーにしているNASにRepositoryを移したら、Pulseは使用しなくても快適になりましたよ。Pulseを使用してどれくらいになるの?今度見にいっていいすか?

  2. コメントどーもです!

    言ってはる「快適」はMonitorのリフレッシュの早さでしょうか?

    こちらはハナからNASへレポジトリへ入れましたが、Pulseの有無で速さは変わり無い様におもいます。15台程度のスレーブマシンなので。メーカーが言う「50台以上にスケールするなら。」必須になってくるのかと思います。

    Pulseをインストールした理由は、レポジトリへ送ったサイズの大きいシーンデータをいっせいにスレーブがコピーするのを制限したり(Throttling設定)、ジョブの有無でスレーブマシンのオートスタートアップ/シャットダウンをしたかったからです。

    3Dソフトのレンダリングやコンポジットソフトのレンダリングなど使用用途でチューニングの仕方は変わってくると思いますが、ま、いつでも見に来てください。

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