午前中までに出すキービジュアルを週末作ってたらいつの間にやらオリンピック終わってました。閉会式の花火はCGなしだったんでしょうか?

さて、久しぶりにチェックしたGoogle Analyticsで「Maya Backburner」で検索されて見に来られている方が多いのを知りました。来てみたはいいものの肝心のスクリプトが無いやないか〜い!ってことで失望させてんじゃないかと思いいまさらの公開です。そもそも今はお仕事で使うこともあまり無いので改良はされてないです。なのでお使いの環境によってスクリプトを直接修正しておく必要のあるところがあります。

Windows環境での使用を想定しMaya7での動作を確認しております。Backburnerでmaxのレンダリングが可能な状態であること、レンダリングPCへMayaがすべて共通のディレクトリへインストールされていなければなりません。

また、レンダリングするシーンを含むそこで使用しているすべての外部参照はすべてのレンダリングPCからアクセスできることが必須です。

renderviabb-ss.jpg
開いているシーンをBackburnerでレンダリング!

スクリプトを所定の場所へインストールすることでMayaからは、

htNetRenderViaBb();

で起動します。では使い方です。

上から4つの項目はいうまでもないですね。レンダリングの範囲指定、出力先、ジョブの名前、優先度、になります。規定値ではMayaの設定がそのまま反映されます。

次の項目、「Extra Cmdjob options」、「Extra Render options」はそれぞれCmdjob.exeとMayaのRender.exeへ渡すオプションを記述する所です。すべてのオプションをUIで実装しているとメンドイ!ってことで今はこのようになってます。

それぞれのオプションはcmd.exeを立ち上げて、

cmdjob -h

とか

render -h

とかしてみてください。mentalray用のオプションをみたいのであれば、

render -r mr -h

とすれば参照できます。

残りの項目「Server Group Name」はBackburnerで設定しているグローバルグループ名を記入します。規定値では「Maya7」というグループにジョブを送るようになっています。

「Manager Name」はBackburner Managerが動くPCの名前、あるいはIPアドレスです。「Serverside Render Cmd.」はレンダリングPC側のrender.exeへのパスです。

ボタン「Submit」でジョブを送信し、結果がMayaの標準出力へ書き出されます。「Just print only」とは送信せずにそのコマンドラインの内容を標準出力します、デバッグ用ですね。

ここまできてアレですが、「Server Group Name」や「Manager Name」「Serverside Render Cmd.」はお使いの環境によってそうかわるものではないのですが、初期設定ファイルを使った保存/読込の実装をしていないので(スミマセン)お手数ですが、スクリプトファイルの29行目から38行目あたりを直接書き換えてください。

最後に、Bb Managerへタスクリストというテキストファイルを使用してジョブを送信するのですが、このファイルが「PC名-tasklist.txt」と言う名でMayaプロジェクトディレクトリ直下に作られます。ジョブの送信がおわれば必要の無いものなので消していただいてかまいません。

ダウンロード→htNetRenderViaBb_v11(2011年9月3日修正)

ライセンスは「クリエイティブコモンズ 表示-継承 2.1 日本」とさせていただきます。

このスクリプトを使って発生した損害に関しては著作者も配布者も責任は負いません!プロジェクトのワークフローにもレンダーファームの管理にも影響するものですので、できればMelスクリプト、Backburnerに理解がある方のもと、十分なテストをしてから使用してください。

TODOとして、初期設定の実装はもちろんのこと、「開いてるシーンを一度テンポラリとして保存し、その後そのシーンをジョブへ送った方がよい。」とか、「タスクアサイン先のレンダーグループやレンダーPCをリストから選択できるように」などがあります。

中途半端なものにライセンスつけんなよって話なのですが本来は会社のホームページで公開すべきものですし、いずれ会社のページの調整がおわれば(いつになることやら)そちらで正式に配布したいのでライセンスをもうけました。ご了承ください。

MayaからBackburner、適当なところで公開” への7件のフィードバック

  1. ありがとうございました。今までタスクファイルがなかったため、同じフレームを繰り返し、レンダリングしてしまっていた。

    ありがたく使わせていただきます。

  2. ↑すみません。日本語が変ですね。

  3. suさん。

    ご利用ありがとうございます。

    そうそうネットレンダできる環境がころがってるわけはないので、社内でしか動作確認が出来ていなかったのですが、ちゃんと動くんですね。ってかなり無責任発言、、、

    「タスクファイルがなかった〜」という事は似たようなスクリプトにトライされたことがあるということかな?じゃんじゃん改造してお役立てください。

  4. はじめまして、私もこのMEL Script使わせていただきまして
    MAYA2008でも使えたので勝手ながら記事にしてしまいました。
    InfernoやSmokeからはそのまま使えるのにMAYAが標準で使えないのは不便ですね。

  5. はじめまして、とりかごさん。

    動作報告&記事にしていただいてありがとうございます。2008用に書き換えられたのはrender.exeへのパスのところでしょうか?それともMELの仕様に変更があったりして、、、

    Maya(ちなみにComplete)を使うことがあまりないのでバージョンアップしてないんですよねぇ。Mayaしか使えないインターンさんにネットレンダを体験させてあげようってのがそもそもの始まり。
    なのでスクリプトを公開していきなり最新のMayaは知りません!って状態になっております。ついでに付け足すと業務に耐えられるものかどーかも???

    お試しいただくみなさん、くれぐれも慎重にお使いください。

  6. 書き換えた箇所はrender.exeのパスのみですね、MELには手を加えていませんです。
    一応同じシーンを1〜50フレを指定してSubmit、直ぐ51〜100に書き換えて〜とがんがん
    Queueを入れてみたり処理待ちのキュー停止してEdit Setting弄ったりわざと記述間違えて
    エラーみてみたりとやってみましたが特に問題はなかったですね。

    残念なのはMAYA環境がLinuxなので今すぐ活躍させることが出来ないこと;;
    ただMAYA2008で動く実績作っておけばWinでやりたーいって来た時にすぐ対応できるので
    このScriptの存在は助かります。

  7. >残念なのはMAYA環境がLinuxなので

    なるほど、Linux環境ですか。Backburnerのユーザガイドを見ると今回の要、「cmdjob」というコマンドはLinuxのBackburnerにもあるようなので可能なんじゃないかなと思います。「Autodesk Burn」に同梱されているBackburnerを制作用のLinuxに入れればスクリプトも少しの手直しで動くのかも、なんて妄想してみたり。

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