[v4-その3]基本操作と簡単なパッチ作成

基本操作
前回の設定でargs.txtを削除(or改名)しているなら、起動時に0.vp4と言う新規パッチが開かれるハズ。
とりあえず何も考えずにその新規パッチ上でマウス右ダブルクリックしてみよう。0.0000と数字の入った小さな箱が作成される。正式にはIOBox(ValueAdvanced)といい数を入れておく箱。なん個か作ってみよう同じように0.000の入った箱が出来上る。今後はのことをノードと呼ぶ。
配置はノードをドラッグすることでどこへでも持ってけるよ。
IOBox(ValueAdvanced)
このIOBoxノードの右隅上下にグレーのポッチがついてるでしょ。上にあるのをInput Pin下にあるのをOutput Pinって呼ぶ。たくさんのノードをこれと結んでいくことでプログラムが出来上がるって寸法。

では実際にものすごーく簡単なパッチを作ってみよう。
いままでに作ったノードをいったん削除して改めて作ることにする。ノードを左クリックして選択しDeleteキーで削除していく、もちろんドラッグして矩形選択して複数を一括削除もできる。
2つのノードをコネクトする
じゃ、2つIOBoxを作ってみる。縦に並べて上のIOBoxノードのOutputPin下のノードのInputPinと、順にクリックして行けばつながる接続を解除する場合はつないでいるコネクタを選んでDeleteキー
これがものすごく簡単なパッチ、上のノードをダブルクリックすることで数値を変える事が出来るので、ちょっとかえてみよう。Enterキーで決定。すると下のノードの数字も変わるはず。
上のノードの数値を変える
これどういう事かっていうと上のノードの値を下のノードへ代入してる感じやね。
ちなみに下のノードをダブルクリックしてみよう数値の入力が出来ないはず。
数値(データ)の流れは必ずOutput(出力)から出てあるノードのInput(入力)へ入る、これらがたくさんつながってそのデータが加工されながらプログラムが出来て行くイメージやね。

このノードとノードを結ぶコネクタのOutput側を上流ノード、Input側を下流ノードって呼ぶ。

数値の変え方はダブルクリックする以外にもう一つある。上のノードのInputPinが空いてるでしょ?そこにマウスを持っていってマウス右ドラッグ(上下に)で増減できる、実際にはこの方法で変更することのほうが多いので、こっちを覚えておこう。

ドラッグで数値変更

今回はここまで、保存したい場合は一般的なアプリと同じで”ctl+s”、閉じる場合は”ctl+w”、終了はちょっと違って”Alt+F4″だ。保存場所はどこでもいいけど、一つディレクトリを作ってそこにまとめるようにしよう。

なかなか進まんなぁ。
次はもうちょっと進む。


[v4-その2]vvvv インストールと初めの設定

インストール
ダウンロードはvvvv.meso.netより最新バージョンをダウンロードする。

ダウンロードしたファイルを適当なところに解凍する。”Program Files”とか。
これでインストールは終了。

ちなみにアンインストールは解凍してできたディレクトリに入っている、uninstall.exeを実行しよう。
v4初回起動時に登録されるレジストリを取り除いてくれる。

起動とちょっとした設定
では、vvvv.exeを起動してみよう。映画のトレーラーの始まりみたいなスプラッシュスクリーンが出た後、なんかハデなデモが出てくる。

v4スタートアップパッチ beta9.10

これは、バージョンアップ毎に違うものが登録されている、ちなみに上のスクリーンショットはvvvv_beta9.10のもの
この起動時に開くドキュメント(以降パッチと呼ぶ)の設定はargs.txtに記述されている。

/o "girlpower?( move your camera )?MoveYourCam.v4p"

毎度これが始まってしまうってのも邪魔なので、起動時に新規パッチが開かれるようにしよう。一度Alt+F4で終了させる。保存するかどうか聞いてくるのでDon’t Save & Closeを選んで終了する。
args.txtargs_temp.txtとファイル名を変更して読み込まないようにしよう。

これで準備は終わり。

次は操作説明と簡単なパッチの作り方。


[v4-その1]vvvvってこんなやつ

初めて触って、ちょっとずつ理解していくのであまり鵜呑みにしないように。

vvvv Toolkitとは
Real time video synthesisのためのプログラミング環境(Windows only)です。
といってもなんのこっちゃ分からないが、リアルタイムで映像を生成するためのプログラムだと思う。

プログラミング手法
さてプログラムというとテキストエディタを開いて変数を定義して、ifとか、for、whileにcaseと1行ずつシコシコと書いていくものがほとんどやけど、vvvv(以下v4)は違う。だいぶ違う。
例えばどんなもんかっちゅーと、ある2つの数を足し算するとき。
普通こんな感じ、

int a,b,c;
a =5;
b =3
c = a+b;
printf c;

ってね。まぁ簡単すぎて理解するもなにもあったもんじゃないけど、
v4の場合は、
足し算サンプル
もう見たまま、5と3を足して8。なんか3Dソフトのスケマティックビューやシーングラフみたい。

これパッチプログラミング(Patch-Programming)って呼ばれる手法。普通のプログラミングなら、テキストで書いてコンパイルしてexeファイルを実行って手段をとるけど、v4の場合はそんな必要なし。とにかく数値を書き換えれば即座に結果が反映されるし、数値入力のダイアログとかを作る必要もない。目に見えているものがプログラムであり、ユーザーインターフェースになる。

まぁ大体こんな感じでプログラムを組んでいく。
もちろん四則計算のよーな簡単なもんだけじゃないRealTimeVideoって言うくらいなんで、ばりばりのVisualProsessingができる。
Screenshotsをみると用途はいろいろ、ヴィジュアルデモを作る、Webカメラで取り込んだ映像をリアルタイム加工したり、ゲームも作れる、果てはチャットクライアントなんかも出来ちゃったり。

と、出来ること色々らしい。

次回はインストールと操作説明かな。